【Time-Limited Talks】俳優・光石 研×ARCH TOKYO 原 祐輔が語る、「ハミルトン カーキ フィールド」を選ぶ理由

名バイプレーヤーとして知られる俳優の光石研は、大の洋服好きでもある。そんな彼を主人公にした『Pen』のオリジナルドラマ「光石研の東京古着日和」のVol.1では、ミリタリーやワーク系のアイテムを得意とする東日本橋のセレクトショップ「ARCH TOKYO」を訪れた。同店の店長兼バイヤーを務める原祐輔と光石研には、ファッション以外にも共通点があった。それが「ハミルトンの腕時計」である。二人はファッションや音楽、映画などを通じてハミルトンの腕時計に出合い、長年愛用してきた。今回はドラマの撮影以来、久しぶりの再会となった二人が、彼らが好むファッションとも深くリンクする傑作ミリタリーウォッチ「ハミルトン カーキ フィールド」について語り合う。
■上京したての頃の憧れを思い出します
光石研(みついし・けん)●1961年、福岡県生まれ。映画『博多っ子純情』の主役に抜擢され、78年デビュー。公開中の映画『浜の朝日の嘘つきどもと』『由宇子の天秤』、9月23日公開の映画『マイ・ダディ』に出演。
「ハミルトンの腕時計との出合いは、1980年代初頭ですね。当時、東京に『OKI-DOKI』っていうお店がありました。いまは場所が移っちゃったけど、すごく広いスペースの中では、古着だけじゃなく家具とかも扱っていました。ここではハミルトンの腕時計も販売していたんです。欲しくてたまらなかったけど、当時の僕には高価でね……。いまでも忘れられませんよ。オールディーズも好きだったから、エルヴィス・プレスリーの写真集を持っていたんです。そこにもハミルトンが出てくるでしょ。だから、ハミルトンの腕時計はずっと憧れの存在だったんですよ」と光石研は回想する。
ファッション好き、古着好きとなれば、当然ハミルトンもミリタリーウォッチを選ぶと思いきや、まずは傑作ベンチュラが先だった。
「エルヴィスの腕時計=ハミルトンという文脈で、ベンチュラを手に入れましたね。なんせ僕が若い頃は、ベトナム戦争が終わったばかりでしたから、ミリタリー=本物の軍服って感じでお洒落なモノじゃなかったんですよ。でもベンチュラを通じてハミルトンというブランドを知っていくにつれて、色々な映画で使われている腕時計であることも知りました。『2001年宇宙の旅』や『メン イン ブラック』とかね。普遍的なデザインがあり、腕時計としてもブランドとしても、小道具になるくらい信頼されている。そこがいいんですよね」
そんな光石が「カーキ フィールド メカ」を身に着ける。
「ケースサイズがいいですね。僕は線が細いので、大きくない腕時計の方が好みです。そしてリューズがちょっと大きめというのもいい。ぐいっと引き出しやすいし、回しやすい。シンプルで主張しないけど、実用的というか、道具っぽい質実剛健な感じがする腕時計に惹かれます。このNATOストラップだって、ちゃんと穴のところがレザーで補強されているでしょ。しかも別売りのストラップも用意されているから、たとえばベルトも3本一緒に買って服に合わせて交換するのもよさそう。冬はレザーストラップにしても面白いかもね」
本物のミリタリーウォッチだが、そこにファッション目線の楽しみ方を見つける。それが本当のお洒落というものだ。
■ミリタリーファッションにどっぷりハマり、名門だと知りました
原 祐輔(はら・ゆうすけ)●ミサンガインターナショナル ・ARCH GENERAL MANAGER。北海道札幌市出身。大学卒業後、アパレル業界に就職。北海道・関東と幅広いエリアで経験を積み、人気セレクトショップの店長兼バイヤーを経験。2018年に地元札幌ミサンガインターナショナルの新たな試みでもあったARCH TOKYO開店とともに店長兼バイヤーに就任。
現在は3本のハミルトンの腕時計を愛用している原祐輔。そのほとんどは20代前半に購入したという。
「周囲の大人の影響もあって、20代は貯金をしなかったんです(笑)。いろいろな服を着て、色々な人に出会う。そうやって世界を広げてきたことで、モノのよし悪しを見極める目が養われました。ハミルトンの腕時計もそのひとつ。カジュアルファッションに合わせる腕時計を探していた時に、『カーキ キング』などを手に入れました。その後、さまざまなジャンルの洋服を買っては着て、買っては着てを繰り返し、ミリタリーファッションにもどっぷりハマったことで、いまの自分があると思っています(笑)。ハミルトンはミリタリー系の古着はもちろん、現行のファッションにも相性が良いかと。かれこれもう20年弱ぐらいは愛用していますね」
ミリタリーファッションは時代とともに変化している。たとえば2000年過ぎからは、ベトナム戦争時に米軍が着用していたジャングル ファディーグ ジャケットをはじめ、ミリタリーモノのデザインを多くのブランドが取り入れて、人気を博していた。しかしその一方で最近は、当時のオリジナルを探している人が増えていると原は教えてくれた。
「ミリタリー系のウェアに、どんな腕時計を合わせたらいいのか悩んでいる人も多いのですが、ハミルトン『カーキ フィールド メカ』のような時計は特におすすめ。また、昨今人気のある欧州ミリタリーに合わせるのも良いと思います。ハミルトンは1970年代前後にイギリス空軍にも腕時計を供給していましたし、そういった歴史的背景を踏まえてファッションの中で遊ぶのもいいんじゃないかな」
戦場という過酷な環境であっても、耐久性があり精度も優れるミリタリーウォッチのデザインや機能を受け継ぎつつ、大きくモデルチェンジしないのが「カーキ フィールド」の特徴だ。
「王道の腕時計だからこそ、ケースにブロンズ素材を使ったことに驚きました。ブロンズは、色が経年変化する性質がありますが、それを腕時計に使うというのは面白い。しかも手巻き式ですよね。毎日ゼンマイを巻き上げる必要がありますが、触れるとさらに変色が進むので、使い込むうちにどういう変化をしていくのか楽しみ。さらに色の変化に合わせてストラップも変えていくと、もっと腕時計を楽しめそうです」。ハミルトンは長く楽しむ腕時計。ともに時を重ねていくものなのだ。
■あの世界的人気ゲームとのコラボモデル
ハリウッドとの結びつきが強いハミルトンだが、今年は人気ゲームとコラボレーション。世界累計5000万本以上を売り上げる「ファークライ®」シリーズの最新作「ファークライ® 6」にて、主人公のダニー・ロハスが着用する腕時計として「ハミルトン カーキ フィールド チタニウム オート」が登場し、そのモデルを実際に発売する。
ゲームの舞台はカリブ海の架空の島国「ヤーラ」で、ゲリラ戦士である主人公が圧政と戦うという物語なので、ミリタリーウォッチが登場するのは極めて自然なこと。利便性の高い自動巻きモデルで、軽くて着用感に優れるチタンケースを選ぶというのも理にかなっている。しかも単なるゲームを盛り上げるファッションアイテムではなく、ゲームのストーリーにも大きく関係しているそう。仮想と現実を繋ぐ、ユニークなコラボレーションウォッチだ。
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