機械式時計が「最近遅れ気味」?考えられる4つの要因とチェックポイント

機械式時計が「最近遅れ気味」?考えられる4つの要因とチェックポイント

お気に入りの機械式時計を身につけていて、「あれ、今日も少し遅れているな」と気づく瞬間はありませんか?クォーツ時計と違い、繊細なパーツが緻密に噛み合って動く機械式時計にとって、精度の変化は時計からのコンディションのサインです。

日差が大きくなってしまう主な原因として、以下の4つが挙げられます。

1. ゼンマイの巻き上げ不足(パワーリザーブの低下) 自動巻き(オートマチック)の時計であっても、デスクワークが中心で腕の動きが少ない日や、着用時間が短い日が続くと、主ゼンマイが十分に巻き上げられません。ゼンマイの張力が弱まるとテンプの振れ角が小さくなり、精度が落ちて遅れやすくなります。

  • 対策: まずはリューズを手動でしっかりと巻き上げ(手巻き機能付きの場合)、様子を見てみてください。

2. 油の劣化やドライアップ ムーブメント内部の潤滑油は、経年変化によって徐々に酸化・劣化したり、揮発したりします。油が切れると歯車や軸の摩擦抵抗が増え、テンプの動きが重くなるため、時計全体が遅れる原因になります。

  • 目安: 前回のオーバーホールから3〜5年以上経過している場合は、この油切れが最も疑われます。

3. 磁気帯びの影響 スマートフォン、パソコンのスピーカー、タブレット、バッグのマグネット留め具など、現代の生活環境には強力な磁気を発する製品があふれています。時計が磁気を帯びると、精度をコントロールするヒゲゼンマイが磁力でくっつき合い、伸縮がスムーズに行えなくなります。磁気帯びは一般的に「進み」の症状が出やすいですが、パーツの状況によっては「遅れ」として現れることもあります。

  • 対策: 専用の磁気抜き器で改善することがあります。

4. 衝撃やパーツの摩耗 日常生活でのわずかな落下や打痕、あるいは長年の使用によるガンギ車やアンクルの摩耗など、機械的なトラブルが隠れている場合もあります。心臓部であるテンプ周りにダメージがあると、正確な刻みができなくなります。

まとめ まずは「巻き上げ不足」や「磁気帯び」といった日常的な要因を確認し、それでも改善しない場合はオーバーホール(分解掃除)を検討するタイミングかもしれません。大切な時計を長く愛用するためにも、精度の変化を見逃さずに早めのケアをしてあげましょう。

 




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