【実機レビュー】ノモス タンジェント33 シャンパーニュ(Ref.TN1A1CH233 / NM151):バウハウスの合理性と温もりが共存する、至高の小径ドレスウォッチ
ノモス(NOMOS Glashütte)の代名詞とも言える「タンジェント」。その伝統的なルロワール(直線的で無駄のないバウハウスデザイン)を継承しつつ、絶妙なサイズ感と柔らかな色合いで異彩を放つのが「タンジェント 33 シャンパーニュ(Ref.TN1A1CH233)」です。
今回は、実機を手にとった感覚をもとに、そのディテールと魅力を徹底レビューします。

洗練された「32.8mm」のサイズ感と絶妙な装着感

「33」というシリーズ名ですが、実際のケース径は32.8mm、厚さはわずか6.45mmという非常にスリムな設計です。
数字だけを見ると「小ぶりなレディースモデル」の印象を受けるかもしれませんが、ノモス特有の「長く直線的なラグ」がしっかりと存在感を主張します。腕回りが細めの方にはもちろん、クラシックなドレスウォッチとしてあえて小ぶりなサイズを好む男性の腕元にも美しく収まります。袖口への収まりは抜群で、シャツのカフスを全く邪魔しない薄さは実用上この上ないメリットです。
【ワンポイント】着用者の手首周りは17.5cm。少し太めの手首にも違和感無く収まりますね。
光の表情を楽しむ「シャンパンゴールド」ダイヤル

通常のタンジェントが持つシルバーホワイトの文字盤とは異なり、このモデルにはガルバニック処理が施されたシャンパンゴールド文字盤が採用されています。
ゴールドといっても嫌味なギラギラした輝きではなく、どこかマットでシャンパンの泡のような上品な温かみを感じさせる色合いです。光の角度によってシルバーのようにも、優美なゴールドのようにも表情を変えます。
そこに組み合わされるのが割と控えめな色のロジウムメッキされた針とスモールセコンド針。この針の配色により、より一層シャンパンゴールドのダイアルの華やかさが増します。以前はスモセコの色をオレンジにしてカジュアルさを足していたのですが、この変更は正解だったと思います。
グラスヒュッテ伝統が宿る「手巻きキャリバー DUW4001」

シースルーバック(サファイアクリスタルガラス仕様)の裏蓋からは、ノモスの基礎を支える自社製手巻きムーブメント「DUW4001」を堪能できます。
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グラスヒュッテストライプの美しい仕上げ
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青焼きのヒゲゼンマイを搭載したノモススウィングシステム
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三四分の三プレートなど、ドイツ・ザクセン州グラスヒュッテの伝統的な時計作りのディテール
厚さたった2.6mmの手巻きムーブメントだからこそ実現できた薄型ケースであり、リューズを巻き上げる瞬間のカリッとした心地よいクリック感は、機械式時計を所有する悦びをダイレクトに刺激してくれます。パワーリザーブは最大約53時間を誇ります。
上品なヴェロアレザーベルト

標準装備されているのは、ベージュカラーのヴェロアレザー(スエード調)ストラップです。起毛感のある優しい素材感が、シャンパンゴールドのダイヤルとステンレスケースのポリッシュ仕上げを柔らかく引き立て、フォーマルすぎない抜け感を演出してくれます。ラグ幅は16mmとなっており、気分やスタイルに合わせて社外品の革ベルトへ換装する楽しみもあります。
総評:日常をちょっと特別にする、大人のためのタイムピース

タンジェント 33 シャンパーニュは、「ミニマルデザインが好きだけど、少し人とは違う個性が欲しい」「機械式の手巻き時計をドレッシーかつ気負わずに着けたい」という願いを完璧に叶えてくれる一本です。
無機質な美しさの中に、ドイツ・グラスヒュッテの職人たちの温もりが宿る。腕元を見るたびに静かな高揚感を与えてくれる、非常に完成度の高い名作です。
【参考アイテム】ノモス タンジェント33 シャンパーニュ TN1A1CH233
