【実機レビュー】ハミルトン手巻きムーブメント「H-23」:80時間パワーリザーブとインジケーターの魅力
ハミルトンの定番ミリタリーウォッチ「カーキ フィールド メカ」の系譜に、大きな進化をもたらした新開発の手巻きキャリバー「H-23」。伝統的なノンデイトのシンプルさから一歩踏み出し、ダイヤル上にパワーリザーブインジケーターを搭載したこの意欲作。実際に手に取り、その実力をじっくりと検証してみた。

キャリバー「H-23」のスペック概要
まずは心臓部であるH-23ムーブメントの主な仕様を整理する。名門ETA社がハミルトンのために専用開発した手巻きムーブメントであり、実用性を重視した現代的なスペックに仕上がっている。
| 項目 | スペック詳細 |
| 巻き上げ方式 | 手巻き(スリップ式ゼンマイ採用) |
| パワーリザーブ | 約80時間(ロングパワーリザーブ) |
| 振動数 | 21,600振動/時(3Hz) |
| 耐磁・耐久性 | ニヴァクロン™製ヒゲゼンマイ搭載 |
| 主な機能 | 時・分・秒、ダイヤル一体型パワーリザーブインジケーター(ノンデイト) |
実機インプレッション:デザインと着用感

H-23を搭載する代表モデル「カーキ フィールド メカニカル パワーリザーブ」をベースに、実際のディティールを見ていく。
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絶妙なサイズ感とケース厚
従来の38mm径から40mm径へとサイズアップされ、厚みも約11.95mmに。数値以上に存在感が増しており、サンドブラスト加工されたケースのマットな質感と相まって、より無骨でタフなツールウォッチの雰囲気を醸し出している。防水性能も日常使いに心強い100m(10気圧)防水を確保。
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視線を惹きつける9時位置のインジケーター
ダイヤルの9時位置付近に配置されたパワーリザーブ表示は、燃料計をモチーフにしたような「F(Full)」と「E(Empty)」のレタリングが特徴。ミリタリーデザインの中に機械式のインジケーターが組み込まれることで、いい意味での「道具感」やギミックの楽しさが強調されている。ヴィンテージ感を演出するオールドラジウムカラーの夜光塗料との相性も抜群だ。
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あえて「巻き止まりがない」実用仕様

手巻きムーブメントでありながら、自動巻きと同様の「スリップ機構(スリップスプリング)」が組み込まれているのもH-23の大きな特徴。完全にゼンマイが巻き上がった状態でもリューズが空転するため、巻き上げ時に巻き過ぎてゼンマイを破損させる心配がない。毎朝のルーティンとして気兼ねなく巻き上げを楽しめる。
日常使いにおけるメリットと検証結果
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「あとどれくらい持つか」がひと目でわかる安心感

最大80時間のロングパワーリザーブは、金曜の夜に外して月曜の朝に着けてもそのまま動き続ける実用性を持つ。そこに残量メーターが加わることで、次にいつ巻き直すべきかが視覚的に一目瞭然となり、止まってしまうリスクを完全にコントロールできる。
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耐磁性の向上によるタフさ
現代のライフスタイルに欠かせないスマートフォンやPCなどの磁気製品に対して、ニヴァクロン™製ヒゲゼンマイがしっかりと精度を守ってくれる。実用フィールドウォッチとしての信頼性は妥協なく高められている。
これまでのハミルトン「カーキ フィールド メカ」が持つシンプルでストイックな魅力とは一味違う、メカニカルな機能美を追求したキャリバー「H-23」。手巻き時計ならではのプロセスを愛しつつ、より高い実用性やインジケーターというロマンを求める時計ファンにとって、非常に満足度の高い選択肢になるはずだ。
【参考アイテム】ハミルトンカーキ フィールドメカ 40㎜ パワーリザーブ H69509930
