【実機レビュー】ORIS アクイス キャリバー400 グレートバリアリーフ限定Ⅳ

【実機レビュー】ORIS アクイス キャリバー400 グレートバリアリーフ限定Ⅳ

ORIS AQUISDATE 43.5mm calibre400 Great Barrier Reef Limited Edition Ⅳ

型番:01 400 7790 4185-Set
価格:¥660,000(税込) ※2024年7月時点

カテゴリー ダイバーズ
ケース径 43.5mm
ケース素材 316Lステンレススチール
駆動方式 機械式自動巻き(自社製キャリバー400)
パワーリザーブ 120時間(5日間)
風防 サファイアクリスタル
両面ドームシェイプ
内面無反射コーティング
防水 30気圧(300メーター)防水
ストラップ ステンレススチール
その他 タングステン製逆回転防止ベゼルリング
センター時分針
日付表示窓
クイック日付設定
日付修正
ファインタイムチューニング
ストップセコンド針
高精度
高耐磁性
10年メーカー保証 ※要マイオリス登録
オーバーホール推奨期間10年
世界限定2000本(シリアルナンバー刻印)

 

商品ページはこちら

オリスの環境保全への取り組み

スイスの時計メーカーであるオリスがグレートバリアリーフ(オーストラリア)のサンゴ礁システムの保護に取り組み出し実に15年の年月が経ちました。もちろんこの運動に終わりは有りませんが、多大な成果を一旦の節目とし、今回のグレートバリアリーフリミテッドエディションの4番目のタイムピースを発表しました。

時計メーカーでここまで真剣に環境保全に取り組んでいる企業を他に知りません。筆者はこういった活動に積極的な方ではありませんが、オリスを通じて一役立てている様で嬉しくなりますね。ブランドを好きになる理由の一つに、こう言った企業理念的なものはアリだと思います。ホント素敵なメーカーです。

 実機レビュー

【ケース】

ケース径は43.5mm、既存のアクイスデイト43.5がベースとなっております。2024年にリデザインされており、よりスタイリッシュにブラッシュアップされました。ダイバーズウォッチと言うカテゴリーですが、スーツやジャケットへのコーディネートもお勧めです。

アクイスをご試着された方であれば、その着用感の良さに驚かれた経験があるかと思います。手首にしっかりとフィットするケースとブレスレットは秀逸です。

素材は316Lステンレススチール。固く、耐食性に優れたブランド時計では定番の素材となります。

【ダイアル】

今回のデザインの肝となる特殊ダイアルです。まず、6時側から12時側へ掛けて深いブルーから明るいブルーへグラデーションを効かせております。更に12時位置から太陽光の様なサンレイ加工を施す事により、まるで海中に差し込む光の様な風合いを演出。

初見のインパクトは大きいですね。容易に海をイメージする事が出来、時間を忘れて陶酔してしまいます。

針とインデックスも2024年のリデザインにより若干のスリム化がされております。また、スーパールミノバ(蓄光材)が施されている為、夜間でもバッチリ時刻を確認する事が可能です。6時位置にデイト表示。

【ベゼル】

素材はタングステン。ステンレスよりも硬い金属です。更に表面が硬いセラミックと言う選択肢もあったでしょうが、セラミックは綺麗すぎて今回のアイテムの特徴である特殊ダイアルの存在感がやや落ちてしまう気がします。タングステンの無骨感が特殊ダイアルの存在感をより際立たせています。

商品ページはこちら 

【防水】

300メーター防水。本格的なダイビングも可。是非、南国ビーチで着用して頂きたいものですね。ステンレスとは言え海水は腐食の原因になる為、海でのご使用後は真水で軽く洗ってください。

【風防】

サファイアクリスタル。モース硬度9の超硬ガラスです。故意に傷を入れようと思ってもそう簡単にはいきません。

【ストラップ】

ステンレススチールブレス。こちらも2024年のリデザインによってよりスリムになっております。単純に細くなっており、手首をスッキリとさせる効果が増しております。

ストラップの付け替えも簡単になっており、別途、専用のストラップをお持ち頂ければご自身で簡単に付け替える事が出来ます。

【限定刻印】

今回のグレートバリアリーフ限定は第4弾となります。いずれも珊瑚のイメージとシリアルナンバーを刻印。メッセージ性もあり特別なタイムピースとなりますね。

【ムーブメント】

 

オリス渾身の自社製ムーブメント『キャリバー400』。発表から数年が経ちもうご存じの方も多いかと思いますが、改めてそのスペックを説明させて頂きます。

①120時間パワーリザーブ

全くの新しい機構を開発したオリス。2つのバレルと力が伝わる効率の向上で120時間(5日間)ものロングリザーブを実現。 ※一般的なムーブメントは40時間程度

②ローターシステムの安定性向上

いくらロングリザーブになったところで普段の生活上でゼンマイが巻き上がらなければ意味がありません。オリス独自の低摩擦のスライドベアリングシステムにより巻き上げ効率と耐久性が向上。実用性を担保しております。

③高耐磁性

30の非金属パーツを使った耐磁構造。普段の生活上に起こりうる磁気のトラブルを極限まで防いでくれます。

④高精度

オリスはこの自社製ムーブメントに厳しい規定をあえて課しております。スイスの最も有名な『クロノメーター認定(C.O.S.C)』よりも厳しい『日差 -3/+5秒』を約束します。 ※C.O.S.Cは日差‐4/+6秒

⑤オーバーホール推奨期間10年

機械式時計を購入する際に必ずと言っていいほど悩まされるオーバーホール。通常5年に一度の間隔で推奨される、数万円~十数万円するオーバーホールの出費は可能であれば避けたいところではありますね。キャリバー400は内部構造の負荷を大幅に軽減している為、オーバーホールは10年に一度でオッケーとしております。心置きなくキャリバー400をお選びください。

⑥メーカー10年保証

一般的にメーカー保証は海外ブランドが2年、国内ブランドが1年となります。が、なんとキャリバー400は驚きの10年保証。コレ、時計を販売、修理する側の人間からすると「え!大丈夫?」となるサービスなんです。ご存じの通り腕時計は精密機械。2年のメーカー保証でも頻繁に必要とするのに、10年もメーカー保証があるのはホントに安心出来ますね。裏を返せばそのぐらい品質に自信があるという事なんでしょうね。

【ボックス】

2024年よりオリスをお渡しする際の時計ボックスは、折り畳み可能な簡易的な物となりました。これは、再生紙を使う事によりプラスチックの使用量と輸送時のコストを削減する事が出来る為と言われております。結果的にco2削減に繋がるものでもありますが、個人的にも昨今の時計ボックスは「大きすぎて収納が大変!」と思っておりました。多少インパクトに欠ける物の、このぐらいは納得出来る範囲ですかね。っと言うか応援したくなります。

この動きは他のブランドでも何度か聞いた事があります。いずれ世界レベルで見直されるであろうと思います。意識の高いメーカーは取り組みが早い。

店長コメント

いかがでしょうか。ハイスペックなムーブメントと個性的なデザイン、そして2000本限定の希少性。今回第4弾となるグレートバリアリーフ限定ですが、過去の限定品も早い段階で完売となってしまった人気シリーズです。日本国内の正規流通はおそらく30~50本程度。今回も争奪戦が予測されます。

参考になればうれしいです。素敵な腕時計ライフをお送りください!

~合わせてお読みください~

【商品ページ】ORISアクイスキャリバー400グレートバリアリーフ限定

【ブログ記事】機械式時計界を救った独立系時計メーカー『ORIS/オリス』

 

 

画像

福岡天神の時計屋さん 福岡天賞堂
〒810-0001 福岡市中央区天神2丁目2-43 ソラリアプラザB1
☎ 092-721-8449
✉ info@core-tenshodo.com




← PREV NEXT →