【実機レビュー】ノモスグラスヒュッテ タンジェント35
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NOMOS Glashütte/ノモス グラスヒュッテ TANGENTE 35㎜
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ノモスの原点にして、アイコンモデルともなっている『タンジェント』。
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一見、シンプルデザインに仕上げられたこの腕時計は、見れば見る程、そして着ければ着ける程に、他の同価格帯の腕時計と天と地ほどの差があることを実感させてくれる希代の名作として自信をもっておススメいたします。
型番:TN1A1W2
価格:¥371,800(2025年9月現在)カテゴリー フォーマル ケース径 35.0mm ケース素材 316Lステンレススチール 駆動方式 機械式手巻き パワーリザーブ 43時間 風防 サファイアクリスタル 防水 3気圧(日常生活防水) ストラップ シェルコードバン(馬) その他 スモールセコンド
ブルースチール(青焼き針)
ガルバナイズド加工(亜鉛メッキ)
裏スケ(サファイアクリスタル)実機レビュー
【ケース】

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ケースサイズは35㎜。タンジェントではオーソドックスなサイズの一つとなります。手首回りが細め、もしくは小さめなサイズがお好みな男性の方や、女性全般の腕回りにフィットするベストサイズだと思います。
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このタンジェントには38㎜のサイズもございますので、是非試着をした上でご自身に合うモデルを選んでみてください。
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35㎜と聞くとかなり小ぶりなサイズなのではないか?と思われる方も多いと思います。が、タンジェントはベゼル幅が細く、フェイス面積がおよそ9割を占めているので、視認性の悪さや使い勝手の悪さを含む違和感は皆無でご着用いただけると思います。
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【ケース素材】

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ケースは316Lステンレススチールを採用。医療用の執刀具などにも使われている金属であるため、アレルギーを含む肌疾患が比較的に出にくいとされています。
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ラウンドケースに直線をイメージして形成されたラグ。無駄を極限まで省きつつ、時間を認識するための形をミニマルデザインとして表現していますね。
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【ダイアル】

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ダイアルには、長年の使用を想定した際に考えられる日焼けや変色、カビによる腐食などの弊害を防止する目的でガルバナイズド加工が施されています。これにより単なる白銀色ではなく、表面が細かくパウダー状に煌めいて見える事で、シンプルさの中にも高級感が溢れ出ています。
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※ガルバナイズド加工とは、亜鉛メッキコーティングであり、屋外塗装や車のボディの下地などにも使われている技術です。
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インデックスは飛びアラビアとなっており、そのフォントデザインは直線をイメージさせる『タンジェント』にピッタリなデザインとなっていますね。
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針は焼き入れを行い、色を固着させた青焼き針。その深みのある青色は塗装では決して出すことの出来ない重厚な輝きを放ちます。
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【風防】

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風防はサファイアクリスタルを採用。こちらも直線をイメージさせる『タンジェント』のデザイン性を損なわないようにフラットカットとなっています。因みに裏蓋に使用されるガラスもサファイアクリスタルを採用しております。
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【ストラップ】

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一切の妥協をしないノモスは、レザーストラップにおいても、拘りを感じさせてくれます。
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革のダイアモンドとも呼ばれ、世界で2社しか製作ができないとされている『シェル・コードバン』を使用したストラップは、薄く、そして強靭でありながらも艶やかで使えば使うほど滑らかな味が楽しめます。ノモスのシェルコードバンはホーウィン社製(アメリカ)を使用しております。
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シンプルな顔をしたタンジェントはどんなバンドでもお好みで合わせて頂く事が出来ると思います。が、実際に私達もお客様に適格なご提案ができるように付替えのレザーストラップを想定して様々な材質やカラーの物を合わせてみましたが、この純正シェル・コードバンストラップ以上に合うものは見つけられませんでした。
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シェルコードバンは上手にエイジングすれば最高に雰囲気のあるレザーバンドに育て上げる事が出来ます。レザーバンドのケアの仕方等にご興味のある方は当店スタッフにいつでもお声がけください。
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【ムーブメント】

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ムーブメントは自社生産率8割を超えるムーブメント『α/アルファ』を搭載。
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世界で数多く存在する腕時計ブランドの中でも、手で数えられる程しか存在していない正真正銘のマニュファクチュールブランドが開発した厚さ2,6㎜の薄型で高精度な手巻きムーブメントです。
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その精度はクロノメーターの規格をクリアできるほどとされており、実用性に特化したノモスという腕時計ブランドが如何に妥協をしないブランドか。という事をご理解頂けるのではないでしょうか。 もちろんケースバックから覗くムーブメントに施された伝統や美麗な装飾にも一切の妥協は見られません。
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受け板が全体の4分の3を覆うプレートに施されたグラスヒュッテストライプ。歯車にはグラスヒュッテサンバースト。針と同じく焼き入れを行った青焼きビス。この価格帯で実現できているのが不思議に思う程、完璧に作りこまれています。
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【防水】

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唯一、欠点を挙げるとするならば、四季があり温度変化に加えて湿度の変動が多い日本では心細く感じてしまう【3気圧】という防水性・・・あくまでもドレスウォッチとして着用する分には、問題はないのですが、突然の雨や、汗をかきやすい夏場には細かなお手入れが永く使うためにはほぼ必須となります。
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【着用】

着用画像のスタッフの手首周りは16㎝。先述した通り、小さくても存在感のあるダイアルと長めのラグのおかげで、どんなサイズの手首にも違和感なく合わせられると思います。アクセサリーや高級品としてでは無く、ちゃんと腕時計しておりますね。
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店長コメント
いかがでしたでしょうか。 上記内容だけでは、まだまだ魅力をお伝えしきれないと思いますが、シンプルで実用性のある本物の高級腕時計として『タンジェント』をおススメいたします。
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九州で“NOMOS Glashütte(ノモス グラスヒュッテ)”をお求めの際は、知識豊富なスタッフ、そしてそのスタッフが厳選したモデルを取り揃えた福岡天賞堂にお越しくださいませ。
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各種お支払方法、無金利ショッピングローンもご用意しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
参考になればうれしいです。素敵な腕時計ライフをお送りください!
よくあるご質問
Q:35ミリって男性の腕には少し小さい?
A:いいえ、ノモスは創業当時からこのサイズを提案しています。手首にスッと収まるサイズ感は実用性という意味ではベストだと思います。また、ケースの縁が薄く文字盤自体は40ミリ程度の腕時計と比べても小ささを感じません。ラグ(ベルトとの結合部分)も長めにデザインされているので、腕がしっかりした方でもしっくりと着用可能です。
Q:シンプル過ぎない?
A:ノモスのデザイナーチームの拘りは他のメーカーのそれを凌駕しています。一見単純に見えるデザインですが、例えばタイポグラフィ(数字の形)をシリーズごとに作り直したり、配色の微妙な使い分けだったりと、繊細な箇所に特別な手間をかけています。この違いは初見では見分けが難しいかもしれませんが、長く愛用するにつれて、又は他のメーカーと見比べる事によって気付かれると思います。その証拠にノモスの腕時計は数々の世界的デザイン賞を取ってきています。
Q:手巻きって毎日巻くの?面倒?
A:自動巻きやクオーツの登場によって手巻きの腕時計は一般的な市場では姿が減ってしまいました。比べるとやはり面倒だからだと思います。一方で高級時計や時計愛好家の間では変わらず好まれていて、実はずっと人気の機構なのです。現代では腕時計自体が必要性の薄いものとして認識されています。逆に言えばより趣味趣向の強い嗜好品としての存在が強まったと言えます。例えば音楽ではレコード盤、筆記用具では鉛筆と、あえて手間の掛かる物にしかない魅力を持っているのが機械式手巻きの腕時計です。朝の巻き上げの時間をゆっくりと楽しんで頂ければと思います。
Q:3気圧防水?普段使いしても大丈夫?
A:3気圧防水の事を生活強化防水とも言い換えます。普段使いの汗や雨は問題ないとされています。が、日本の高温多湿な気候は、生産地のドイツを含むヨーロッパとは少し異なりますので、少し注意してご使用いただければと思います。当店でノモスを購入された方の多くは、「雨の日は使用を避ける」という方が多い様です。参考までに。
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【ブログ記事】 グラスヒュッテとバウハウス『NOMOS/ノモス』
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