クロノスタシス

クロノスタシス

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皆さんは、腕時計などで時刻を見た瞬間に「あれ?」と思うことはないですか?

時計の秒針が一瞬止まって見えたり、最初の1秒が少し長く感じたり・・・
実はアレ、脳の錯覚で起こる現象なんですが、ちゃんとした名前が有るんですよね。

■クロノスタシス

ギリシア語の「クロノス」(時間、χρόνος)と「スタシス」(持続、στάσις)に由来します。

まず、サッカード現象というものが有ります。
サッカード現象とは、『ある視点から離れた別の視点に視線を移動させる時、眼球の急速な回転(急速眼球運動、サッカード) が起きる』という現象の事です。

このサッカード現象は意識することは出来ません。
目から入ってくる情報を脳が映像として処理する瞬間、その情報量が多すぎる場合に、無意識で起こるとされています。

例えば、『高速で動くものを目で追う』や『文章を素早く黙読する』など。

まさに『目が回る』ですね。

そのサッカード現象で脳がパニックを起こします。
その直後、時間の認識が僅かに遅れてやってくるので、秒針が止まって見える様な事が起こるのだそうです。

以上のような一連の錯覚を『クロノスタシス』と言います。
ちょっと神々しい名前なだけに、昔の人はこの現象を、神様の悪戯だと思っていたのかも。なんて想像してしまいます。

因みにこの現象は、視覚のみならず聴覚にも表れるとの事です。

ちょっとだけ時計に関係する話でした。

 

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