ハミルトンの歴史【後編】キングオブロックとレトロフューチャー
今回は九州最大規模の商品ラインナップを誇り、福岡天賞堂のメインブランドである“HAMILTON(ハミルトン) ”というブランドを詳しくご紹介させて頂きたいと思います。
多少長編になりますので【前編】【後編】に分けてご紹介していきます。
1957年には、ハミルトンの歴史を知る上で、避けることの出来ないモデルが誕生。
前記の「ブルーハワイ」、「メン・イン・ブラック」シリーズといった映画に登場し、ハミルトンのアイコンウォッチともされている『ベンチュラ』です。
世界初の電池式となる腕時計としても有名で、それまでの時計の常識を、性能・形・構造の根底から覆すモデルとして時計史に名を刻み、アメリカのスミソニアン博物館に展示がされる。
その独特なフォルムをデザインしたのは、アメリカの高級車「キャデラック」のデザイナーでもあり、インダストリアルデザインの鬼才と言われる【リチャード・アービブ】。
一般的な思考では決して辿りつけないであろう左右非対称のケースフォルムは、多くの人々を魅了した。
その中でも最も有名である人物が、現在の音楽、そしてアーティストにも多大な影響を与えたとされている、キング・オブ・ロックンロール【エルヴィス・プレスリー】である。
上記で挙げた映画作品「ブルーハワイ」で主演を務めた【エルヴィス・プレスリー】は、劇中で使用する腕時計として自身で『ベンチュラ』をセレクトし、撮影が終了した後もプライベートで愛用。
その際、アクセサリーショップで蛇腹ブレスレットを購入しベンチュラに装着して着用しており、現在販売されている『ベンチュラ』にも、それを模したフレックスブレスを装着したモデルがあるのもまた面白いですね。
1969年には、世界初とされている自動巻き機構のクロノグラフムーブメントを、≪ホイヤー・レオニダス(現、タグ・ホイヤー)≫・≪ブライトリング≫・≪ハミルトン≫そしてムーブメント専門メーカーであった≪デュボア・デプラッツ社≫の4社連名で共同開発、そして発表。
当時の技術では不可能とされていた自動巻きクロノグラフムーブメントの薄型化という問題を、マイクロ・ローター式という機構を使う事で可能にし発表された『キャリバー11』など、技術面においても、他強豪ブランドと肩を並べる。
そして、2020年に復刻モデルが発売されることとなり、ネットや時計誌を騒がせた『パルサー』モデルが開発、発売された1970年。
針やダイアルの無いこの不思議な時計に、当時の人々は衝撃を受けました。
今でこそ、デジタル時計といえば身近にある存在ですが、当時は数多の有名時計ブランドをも驚愕させた革新的な時計が誕生した瞬間でした。
発売当初は、金無垢モデルが400本の限定生産となり、ティファニーを含めた高級宝飾店でのみ販売がされたが、その価格は当時の自動車一台分と同等となる2100US$であったにもかかわらず即完売が相次いだ。
一般人はもちろん、当時の著名人をも虜にし、『ベンチュラ』を愛用していた【エルヴィス・プレスリー】も、この400本限定モデルを手に入れた一人とされている。
この翌年には、本格的に一般販売を開始。デジタルウォッチ市場を開拓・圧巻した『P2』は、アメリカ合衆国大統領であった【ジェラルド・フォード】も愛用者の一人である。
ハミルトンは100年以上の歴史をもった老舗時計ブランドでありながら、革新的なデザインや機能でそれぞれの時代に深くインパクトを刻み残しています。
スイスに拠点を移し、スイスメイドウォッチとなった現在も、その歩みは変わらず一歩先を向かっています。
2020年現在、腕時計のデザインや機構は正直、出尽くした感が強まっています。。。その中でも、ひと際他とは違う光を放つハミルトン。
今年、発表された新しいひげゼンマイパーツとなる『二ヴァクロン』も、現代において腕時計の大敵とされている「磁気」に強い耐性をもたせ、精度と機能性を飛躍させた腕時計として注目されていますね。
腕時計の中では、ミドルレンジにカテゴライズされていますが、その多様なデザインやスペックはもちろん、TPOに合わせた着用を想定し幅広いラインナップがされている点など、ハイコストブランドと比べても遜色がないクオリティとなっています。
腕時計を欲している一人一人が腕時計に求めるものが違ってきますので、一概には断言が出来ませんが、現存している海外ブランドをコストを含めて比較した際には、最も万人向けとされる腕時計ブランドなのでは?と私は考えています。
いかがでしたでしょうか。
【前編】【後編】に分けてお話させて頂きました『ハミルトンの歴史』。
アメリカの歴史と共に育ち、時計の聖地スイスに渡り今なお発展を続けるブランド。
その飽くなきチャレンジ精神は多くの時計ファンを取り込み魅了し続けています。
福岡天賞堂は、九州最大規模での正規店として“HAMILTON(ハミルトン) ”を取り扱いしております。
九州で“HAMILTON(ハミルトン) ”をお求めの際は、知識豊富なスタッフ、そしてそのスタッフが厳選したモデルを取り揃えた福岡天賞堂にお越しくださいませ。
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