Q&A 手巻き式の時計って?
こんにちは福岡天賞堂の店長 村田 です。
本日はお客様から当店に寄せられたご質問に回答させて頂いた事例をご紹介させて頂きます。
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Q:先日そちらのオンラインショップでハミルトンカーキフィールドメカを購入したのですが、箱から出してみたら時計が止まってました。電池交換が必要ですか?
A:こんにちは福岡天賞堂の店長 村田 です。
先日は当店をご利用頂き誠にありがとうございます!
ご購入いただいた『ハミルトンカーキフィールドメカ』は機械式時計(手巻き)でございます。以下、使用方法、メリットデメリット等を解説いたします。
【機械式時計(手巻き)の使い方】
『リューズ』という正面右にあるボタンでゼンマイを巻き上げて駆動するタイプの時計です。リューズを指で持って頂いて、上奥に向かって巻いて頂くと巻き上げていきます。『巻き止め機能』が付いておりますので、最後まで巻くとストップが掛かります。最後まで巻いた状態からおよそ80時間駆動します。ゼンマイを巻いたのちに時刻合わせを行ってください。
【機械式時計のメリット】
昨今、機械式時計(手巻き、自動巻き)の需要が増えております。理由としましてはスマホやアップルウォッチ等の便利なアイテムの出現により、腕時計の存在価値が見直されてきたからだと言われております。便利な機能は最新のツールに任せ、腕時計は昔ながらの趣のあるゼンマイと歯車を使ったアイテムに特化していく傾向です。特にロレックス等の海外ブランドは電池式腕時計の生産を止め、機械式腕時計のみを生産しております。
メリットは趣だけではありません。機械式腕時計の基本的な構造は300年程変わっておらず、スキルのある技師であればどのメーカーの機械式時計でも修理可能です。例えば、メーカーが廃業しても修理の可能性が有る点が最大のメリットと言えます。電池式の腕時計は生産が終了した後に追って修理も不可能になります。「機械式腕時計は100年後でも修理が出来るであろう」に対し、「電池式腕時計は10年後に修理が出来るかは微妙」とったイメージでございます。
上記の理由もあり、特に記念品等のご入用時に機械式時計を選ばれる方が年々増えております。
【機械式時計のデメリット】
機械式時計にはもちろんデメリットも存在します。『ゼンマイを巻かなければならない』『ゼンマイが完全に解けてしまうと止まってしまう』『時間がずれる(1日に±20秒程度は誤差)』といった感じです。やはり電池式腕時計や、最新のスマホとリンクできる腕時計等と比べると扱い方が面倒です。
以上が機械式時計の解説でございます。
わたくし個人的にも、便利すぎる道具よりも、手間は掛かりますが趣のある機械式時計の方が今の時代には合っていると感じます。朝の忙しい支度中にゆっくりとゼンマイを巻いて時刻を合わせる作業が、一日の時間の流れをゆっくりと感じさせてくれます。実際『ハミルトンカーキフィールドメカ』は全国のハミルトン売上本数の中でもトップ5に入ります。
とは言え、やはり使いづらいと感じるのであればご相談ください。未使用であれば返金・返品も可能でございます。
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いかがでしょうか。腕時計はとてもマニアックな世界です。何を購入しようか迷いますよね?そして分からないことが多いですよね?
そんな悩んでいる時間さえも楽しんで頂きたい!
参考になればうれしいです。素敵な腕時計ライフをお送りください!
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