【実機レビュー】ノモスグラスヒュッテ タンジェント35

【実機レビュー】ノモスグラスヒュッテ タンジェント35

NOMOS Glashütte/ノモス グラスヒュッテ Tangente 35 Ref.TN1A1W2 

元々、世界最高とされる“パテック・フィリップ”に唯一並ぶとされるドイツ・グラスヒュッテの名門“A.ランゲ&ゾーネ”が、1940年代に製造していた時計を元にデザインされたこのタンジェント。近しいデザインを採用しているブランドはいくつかありますが、いまだにノモスのタンジェント超えるクオリティを達成したブランドは無いと言われています。

私も、他ブランドが出している近いデザインの時計のほとんどを実機で見ましたが、フェアにお話してもノモス グラスヒュッテのクオリティに並ぶ時計はありませんでした。

画像2

さて、1990年にドイツのグラスヒュッテに創業したこのノモス グラスヒュッテ。創業30年程度、新鋭のこのブランドがドイツ有数の名門ブランドとなれたのはなぜなのでしょうか。

これについては少し詳しくご紹介しております。下記の記事よりご覧くださいませ。

 

グラスヒュッテとバウハウス『NOMOS/ノモス』

 

画像3

さて、本日ご紹介のタンジェント35ですが、デザインはバウハウス様式の特徴でもある合理主義に影響を受け、無駄を極限まで省いたザ・シンプルなデザインとなっています。

しかし、このシンプルなデザインからは想像もできない加工が施されているのですが、ご紹介したいのがダイヤルの“ガルバナイズド”加工。

画像4

この“ガルバナイズド”加工とは、簡単にご説明すると亜鉛メッキのこと。これにより耐腐食性を高め、錆の発生を抑えています。実物を見てみるとかすかにパウダー状に輝くのですが、綺麗だなーと思って調べたところこの加工が施されていることが分かりました。

さらに、量産が不可能と言われているブルースチール針をセット。これも単に装飾としての効果だけでなく、疲労強度の強化と耐食性が高くなる効果があります。

つまり、ここにはデザインだけでなく機能性も重視した同社の考え方がしっかり反映されているのです。

画像5

そして、搭載するCal.α(アルファ)の質の高さ。

2005年にNOMOSは自社製ムーブメントの開発に成功し、それ以降はマニファクチュールとしての歴史を歩んでいます。ここにもバウハウスの考え方が反映され、出来るだけ無駄を省き、安定した制度と調整しやすさを考えたムーブメントの構造を採用。それだけでなく、この価格帯では考えられない程美しい、装飾を施しブランドのコンセプトを表現しています。

画像6

ケースサイズは35.0㎜。厚さは6.6㎜。小さな時計ですが、個人的にはかなりおすすめのサイズ。

ラグ部分も長め、直線を意識したケース形状ということもあり、意外にこのサイズがしっくりきます。

画像7

実にシンプルですが、ドイツ時計生産の核とも言えるグラスヒュッテにおいて、その技術とデザインを追求するノモス グラスヒュッテは間違いのない傑作です。

こだわりのある皆様に全力でお勧めしたい時計です。

 

ノモスグラスヒュッテ タンジェント35 商品ページはこちら

 

画像1

福岡天神の時計屋さん 福岡天賞堂
〒810-0001 福岡市中央区天神2丁目2-43 ソラリアプラザB1
☎ 092-721-8449
✉ info@core-tenshodo.com




← PREV NEXT →