【実機レビュー】ダマスコ　ダイバー300M　自社製ムーブメント

2024年5月29日

DAMASKO　DIVER300M

本日ご紹介するのはドイツのマニュファクチュール時計メーカー『DAMASKO/ダマスコ』のダイバーズウォッチです。ダイバーズウォッチには、規定として100メーター以上の防水性(本格的なダイビングには300メーター)が国際的に定められております。が、実際にダイビング時に着用するシチュエーションは少なく、どちらかと言うとデザインでダイバーズウォッチとカテゴライズされる事が多い気がします。

まずは公式の素材画像から。

型番：DSUB50
価格：￥506,000(税込)　※2024年5月時点

ダマスコと言えばパイロットウォッチですが如何でしょう？このダイバーズウォッチも無骨でカッコよさそうな感じがします。ワクワクしてきますね。それでは実機の画像と共に解説していきます。是非最後までご覧ください。

カテゴリー	ダイバーズ
ケース径	直径：44.2mm、厚さ：12.6mm
ケース素材	サブマリンスチール
駆動方式	自動巻き
パワーリザーブ	42時間
風防	両面無反射コーティングダブルカーブサファイアクリスタル
防水	300M(DIN8310)
ストラップ	ラバー
その他	デイト耐磁性能(DIN8309) 耐震性能(DIN8308) ねじ込み式リューズスクリューバック逆回転防止ベゼル

商品ページはこちら

実機レビュー

【ケース】

ケースサイズは44.2mm。厚みは12.6mmとダイバーズウォッチの王道サイズと言っても良いと思います。全体的に艶消しブラックでコーティングされているので、実際に腕に着けるとスッと収まる感じで着用可能です。数字ほどの大きさは感じません。

ダマスコのアイデンティティでもある超硬質ステンレスを使用したケース。驚くことにこの素材、ドライバーやハンマーで削ったり叩いても、目に見える傷は殆ど入らないと言った特殊素材となっております。ダマスコ独自のテクノロジーで通常の4倍ほど硬いステンレスを腕時計のケースに用いる事を実現しました。

そしてこの超硬質ステンレスの更にランクを上げた『サブマリンスチール』を採用。現役のドイツ潜水艦の外装等に使用される素材で耐食性、耐海水性に優れています。驚きです。

艶消しブラックのメッキ加工の上から硬化コーティングを施しているので、メッキにも傷は入りづらくなっております。

【ダイアル】

ダイアルカラーは深い黒。視認性を意識したダイアルですね。針が太く蓄光材も強めに発光してくれます。ダイアル上に余計な装飾は無く、ただただ時刻を知る為だけにモノトーンでスッキリと統一されています。個人的にはカレンダーは要らなかったかと。

【ベゼル】

ダイバーズウォッチと言えば逆回転防止ベゼル。反時計回りにカチカチと回る円形の枠です。簡易的なタイマーとして使えますが、現代ではデザインとしての意味合いが強いですかね。このベゼルもどことなくスッキリ整理されている感じがします。もちろんベゼルも硬化コーティングされております。

商品ページはこちら

【風防】

両面に無反射加工を施したサファイアクリスタルを採用。表面が緩くカーブしているのは高水圧に耐える為の構造です。

【耐磁性】

ダマスコのアイテムには80,000A/mの耐磁性が基本スペックとして備えられており(一部4,800A/mのモノも有り)、スマホやPCと言った日常に起こりうる磁気の脅威から腕時計を守ってくれます。80,000A/mはロレックスのミルガウスと同等の耐磁性です。

【ストラップ】

オーストリアの高級バンドメーカー『HIRSCH/ヒルシュ』のラバーストラップを採用しております。一風変わったデザインですが、こちらもダイバーズウォッチとしての規定をクリアする物となっております。伸縮性に優れたラバーストラップは過酷な環境下でも信頼できます。正直このストラップは好みが分かれると思いますね。22mm幅でしたら他のストラップも装着可能です。

【ムーブメント】

ダマスコが誇る自社製自動巻きムーブメント『A26-2』を搭載。ダマスコが使用していた『ETA2824-2』がベースとなっております。ベースの凡庸性を活かしつつ、耐久性、整備性、巻き上げ効率などを大幅にパワーアップ。細部にわたる設計の見直しや素材の適正化が行われました。全体的に摩耗がしにくくなっており、永年的に高精度、高耐久性が保持されます。

創業から僅か16年後の2010年には、このハイスペックな自社製ムーブメントを完成させた技術力には驚きを隠せません。42時間パワーリザーブ、 28,800A/h、日付あり。